I 回路接続例
(マニュアル51/61ページ)
バックアップ電源接続を含めた回路接続例です。
@バックアップ電源がリチウム一次電池の場合はEのダイオードに加えてDの保護抵抗とVDDの間にもダイオードが必要です。ダイオードは漏れ電流の少ないものをご使用下さい (BAS-70など)。@のバックアップ電池が積層セラミックコンデンサ、または2重層コンデンサ、2次電池の場合は上図の通りEのダイオードのみを接続します。 |
Dは2重層コンデンサ及びリチウム一次電池の保護抵抗です。使用するバックアップ電源の仕様に合わせて値を設定します。 |
FVdd端子のパスコンは0.01uF〜0.1uFをご使用下さい。 |
E ダイオードは Vf が0.3V以下のもので、かつ漏れ電流の少ないものをご使用下さい。 |
GSDA / SCL / INT端子は回路のVddラインへプルアップ接続して下さい。 |
→ RV-8263-C7 のバックアップ電池付き評価ボードの回路接続例もご参照下さい。
A RV-8263-C7 / RV-8263-C8のレジスタ構成
B 起動時に自動でパワーオンリセット (POR)
起動時に自動でパワーオンリセットがかかりレジスタが初期化されます。
(パワーオンリセット、マニュアル22/61ページ)
※パワーオンリセット後に『秒情報』(04h)を書き込むことで OSビット(04h/7bit) がクリアされます。
(レジスタ初期値については マニュアル21/61ページ ご参照下さい)
C 時刻・年月日の設定(04h〜0Ah )
・レジスタ詳細:マニュアル 14〜16/61ページ
・時刻データの読み込み:マニュアル24/61ページ
時刻・年月日のフォーマットは一般的なBCDフォーマットです。
秒、分、時、日、曜日、月、年(西暦)を書き込みます。
4h/bit:7 の『OSビット』は有効な秒情報(00〜59)を書き込むことでクリアされます。
<時刻読出しのシーケンスについて>
@ 時刻読出しの際に 発振停止検出の OSビット(04h/7ビット)のフラグが立っていると
無効な秒情報が返されます(00〜59 以外の値)。
その場合は電圧低下により内部の水晶発振器が停止し、時刻情報が正しくなくなっている可能性があります。
→ 発振停止が検出された場合は時刻の再設定が必要です。
D アラームの設定(0Bh〜0Fh )
・レジスタ詳細:マニュアル 17〜19/61ページ
・制御・ステータス詳細:マニュアル 12/61ページ
・アラーム機能:マニュアル26/61ページ
・割り込み信号出力の構成:マニュアル25/61ページ
※ アラームは『秒、分、時、曜日または日(1〜31日)』で設定できます。
E 繰返しカウントダウンタイマの設定(0Bh〜0Dh または 1Bh〜1Dh )
・レジスタ詳細(タイマカウント設定):マニュアル 20/74ページ
・制御・ステータス詳細:マニュアル 12/61ページ
・繰り返しカウントダウンタイマ機能:マニュアル27〜29/61ページ
・割り込み信号出力の構成:マニュアル25/61ページ
※ カウントダウンタイマのタイマ設定時間は以下になります。
タイマ設定時間 = (カウントダウン設定値)×(1÷タイマクロック周波数)
−カウンタ設定値 --- 0〜255 の間
−タイマンクロック周波数 --- 4096Hz, 64Hz, 1Hz, 1/60Hz
∴ 設定可能なタイマ間隔 --- 最小値:244.14μs/最大値:255分(4時間15分)
F 時刻更新(毎秒または毎分)割込み信号の設定( 0Dhまたは 1Dh/Bit=5 )
・制御(2)レジスタ詳細:マニュアル 12/61ページ
・毎分 または 30秒毎 割込み信号:マニュアル30/74ページ
・割り込み信号出力の構成:マニュアル25/61ページ
※ 時刻更新(定期更新)割り込み信号は、30秒毎または毎分の割込み信号を設定できます。
G クロック出力の設定(0Bh〜0Dh または 1Bh〜1Dh )
・制御(2)レジスタ詳細:マニュアル 12/61ページ
・クロック出力周波数の設定の設定:マニュアル 36/61ページ
※クロック出力が不要な場合は、消費電流を抑えるために CLKOE端子を Low としてクロック出力をオフにすることを推奨します。
(レジスタのFDフィールド:01h/Bit=2:0 を 『111』としてクロック出力オフにすることも出来ます)
→ RV-8263-C7 の消費電流 (CLKOUT オン・オフでの違い)
※ FDビット設定値とクロック出力周波数の関係
( FDフィールド : 01h/Bit=2:0 )。
FD設定値 | 周波数 |
000 | 32.768kHz(デフォルト値) |
001 | 16.384kHz |
010 | 8.192kHz |
011 | 4.096kHz |
100 | 2.048kHz |
101 | 1.024kHz |
110 | 1Hz |
111 | CLKOUT = LOW (出力無し) |
H 発振停止検出ビット (OSビット) (04h/bit:7)
・秒レジスタ詳細:マニュアル 14/61ページ
『OSビット』は秒レジスタに有効な秒情報(00〜59)を書き込むことでクリアされます。
※ 時刻読出しの際に 発振停止検出の OSビット(04h/7ビット)のフラグが立っていると
無効な秒情報が返されます(00〜59 以外の値)。
その場合は電圧低下により内部の水晶発振器が停止し、時刻情報が正しくなくなっている可能性があります。
→ 時刻の再設定が必要です。
I SR(ソフトウェアリセット)ビットでの動作 ( 00h/bit:6, 4:3)
・制御・ステータスレジスタ詳細:マニュアル 11/61ページ
・ソフトウェアリセット機能:マニュアル 22/61ページ
パワーオンリセットと同じリセット(レジスタ設定の初期化)をソフトウェアベースで行うビットです。
ソフトウェア・リセットは, 00h( 制御レジスタ (1) ) の 6,4,3ビットを "1", その他のビットを "0"として,
01011000 (58h) と書き込むと実施されます。
J オフセット設定について ( 02h)
・オフセットレジスタ詳細:マニュアル 13/61ページ
・周波数オフセットについて:マニュアル 31〜33/61ページ
・周波数オフセット割り込み信号について:マニュアル 34〜35/61ページ
RV-8263-C7/RV-8263-C8 にはオフセット機能があり、時刻誤差のオフセット補正を行うことが出来ます。
ただしオフセットを効果的に行うためには、1台づつ値を測定して補正値を決定して補正する必要があり、量産時には
現実的ではないため、通常はまずこの機能は使用されないで良いと考えられます。
(より精度の良い時刻情報が必要な場合には RV-8803-C7, RV-3032-C7, RV-3028-C7 が推奨されます)
オフセットは2時間に一度補正を実施するノーマルモード(分解能:4.34ppmTyp.)と、4分に一回補正が行われるファーストモード(分解能:4.069ppmTyp.)があります。オフセット実施時に割り込み信号を出力する『周波数オフセット割り込み』を設定(2h/2bit : CIEビットで設定)することも出来ます。
※ 設計・開発時にご不明な点がございましたら、お気軽に 弊社のサポート窓口へお問合せ下さい。