★早わかり★ 超小型・シンプル機能リアルタイムクロック (RTC) モジュール
 RV-8263-C7/RV-8263-C8 のレジスタ設定・回路設計について

 
 

@ 回路接続例 

マニュアル51/61ページ
バックアップ電源接続を含めた回路接続例です。
RTC リアルタイムクロック 回路接続

@バックアップ電源がリチウム一次電池の場合はEのダイオードに加えてDの保護抵抗とVDDの間にもダイオードが必要です。ダイオードは漏れ電流の少ないものをご使用下さい (BAS-70など)。@のバックアップ電池が積層セラミックコンデンサ、または2重層コンデンサ、2次電池の場合は上図の通りEのダイオードのみを接続します。
Dは2重層コンデンサ及びリチウム一次電池の保護抵抗です。使用するバックアップ電源の仕様に合わせて値を設定します。
FVdd端子のパスコンは0.01uF〜0.1uFをご使用下さい。

E ダイオードは Vf が0.3V以下のもので、かつ漏れ電流の少ないものをご使用下さい。 
 ※ 推奨品番:BAS-70シリーズ (Diodes, Vishay 他)

GSDA / SCL / INT端子は回路のVddラインへプルアップ接続します。

→ RV-8263-C7 のバックアップ電池付き評価ボードの回路接続例もご参照下さい。

 

 

 

A RV-8263-C7 / RV-8263-C8のレジスタ構成

マニュアル10/61ページ

 

 

B 起動時に自動でパワーオンリセット (POR)

 起動時に自動でパワーオンリセットがかかりレジスタが初期化されます。
(パワーオンリセット、マニュアル22/61ページ
※パワーオンリセット後に『秒情報』(04h)を書き込むことで OSビット(04h/7bit) がクリアされます。
  RTC リアルタイムクロック レジスタ
 (レジスタ初期値については マニュアル21/61ページ ご参照下さい)

 

 

C 時刻・年月日の設定(04h〜0Ah )

・レジスタ詳細:マニュアル 14〜16/61ページ
・時刻データの読み込み:マニュアル24/61ページ

 時刻・年月日のフォーマットは一般的なBCDフォーマットです。
 秒、分、時、日、曜日、月、年(西暦)を書き込みます。
 04h/bit:7 の『OSビット』は有効な秒情報(00〜59)を書き込むことでクリアされます。

 

<時刻読出しのシーケンスについて>
 @ 時刻読出しの際に 発振停止検出の OSビット(04h/7ビット)のフラグが立っていると
  無効な秒情報が返されます(00〜59 以外の値)。
  その場合は電圧低下により内部の水晶発振器が停止し、時刻情報が正しくなくなっている可能性があります。
  → 発振停止が検出された場合は時刻の再設定が必要です。

 

 

D アラームの設定(0Bh〜0Fh )

・レジスタ詳細:マニュアル 17〜19/61ページ
・制御・ステータス詳細:マニュアル 12/61ページ
・アラーム機能:マニュアル26/61ページ
・割り込み信号出力の構成:マニュアル25/61ページ

 

※ アラームは『秒、分、時、曜日または日(1〜31日)』の値を設定可能です。

 

 

E 繰返しカウントダウンタイマの設定(0Bh〜0Dh または 1Bh〜1Dh )

・レジスタ詳細(タイマカウント設定):マニュアル 20/74ページ
・制御・ステータス詳細:マニュアル 12/61ページ
・繰り返しカウントダウンタイマ機能:マニュアル27〜29/61ページ
・割り込み信号出力の構成:マニュアル25/61ページ

※ カウントダウンタイマのタイマ設定時間

 

  タイマ設定時間 = (カウントダウン設定値)×(1÷タイマクロック周波数)

 

−カウントダウン設定値 --- 0〜255 の間
−タイマンクロック周波数 --- 4096Hz, 64Hz, 1Hz, 1/60Hz
∴ 設定可能なタイマ間隔 --- 最小値:244.14μs/最大値:255分(4時間15分)

 

 

F 時刻更新(毎秒または毎分)割込み信号の設定( 0Dhまたは 1Dh/Bit=5 )

・制御(2)レジスタ詳細:マニュアル 12/61ページ
・毎分 または 30秒毎 割込み信号:マニュアル30/74ページ
・割り込み信号出力の構成:マニュアル25/61ページ

※ 時刻更新(定期更新)割り込み信号は、30秒毎または毎分の割込み信号を設定できます。

 

  → 時刻更新割込み信号について

 

 

G クロック出力の設定(0Bh〜0Dh または 1Bh〜1Dh )

・制御(2)レジスタ詳細:マニュアル 12/61ページ
クロック出力周波数の設定の設定:マニュアル 36/61ページ

 

※クロック出力が不要な場合は、消費電流を抑えるために CLKOE端子を Low としてクロック出力をオフにすることを推奨します。
 (レジスタのFDフィールド:01h/Bit=2:0 を 『111』としてクロック出力オフにすることも出来ます)
 → RV-8263-C7 の消費電流 (CLKOUT オン・オフでの違い)

 

※ FDビット設定値とクロック出力周波数の関係
( FDフィールド : 01h/Bit=2:0  )。

FD設定値 周波数
000 32.768kHz(デフォルト値)
001 16.384kHz
010 8.192kHz
011 4.096kHz
100 2.048kHz
101 1.024kHz
110 1Hz
111 CLKOUT = LOW (出力無し)
 

H 発振停止検出ビット (OSビット) (04h/bit:7)

・秒レジスタ詳細:マニュアル 14/61ページ

『OSビット』は秒レジスタに有効な秒情報(00〜59)を書き込むことでクリアされます。
(最初の時刻書込み時に OSビットはクリアされます)

 

※ 時刻読出しの際に 発振停止検出の OSビット(04h/7ビット)のフラグが立っていると
 無効な秒情報が返されます(00〜59 以外の値)。
 電圧低下により内部の水晶発振器が停止したことを示しており、時刻の再設定が必要です。

 

 

I SR(ソフトウェアリセット)ビットでの動作 ( 00h/bit:6, 4:3)

・制御・ステータスレジスタ詳細:マニュアル 11/61ページ
・ソフトウェアリセット機能マニュアル 22/61ページ

パワーオンリセットと同じリセット(レジスタ設定の初期化)をソフトウェアベースで行うビットです。
ソフトウェア・リセットは, 00h( 制御レジスタ (1) ) の 6,4,3ビットを "1", その他のビットを "0"として,
『01011000 (58h) 』と書き込むことで実施されます。

 

 

J オフセット設定について ( 02h)

・オフセットレジスタ詳細:マニュアル 13/61ページ
・周波数オフセットについてマニュアル 31〜33/61ページ
・周波数オフセット割り込み信号についてマニュアル 34〜35/61ページ

RV-8263-C7/RV-8263-C8 にはオフセット機能があり、時刻誤差のオフセット補正を行うことが出来ます。
ただしオフセットを効果的に行うためには、1台づつ周波数値を測定して補正値を決定して補正する必要があるため
量産時には現実的ではなく、通常はこの機能は使用されません。

 

より精度の良い時刻情報が必要な場合には RV-8803-C7, RV-3032-C7, RV-3028-C7 が推奨されます。

 

オフセットは2時間に一度補正を実施するノーマルモード(分解能:4.34ppmTyp.)と、4分に一回補正が行われる
ファーストモード(分解能:4.069ppmTyp.)があります。オフセット実施時に割り込み信号を出力する
『周波数オフセット割り込み』を設定(2h/2bit : CIEビットで設定)することも出来ます。

 

 

 

 

<関連情報>
型番別のQ&A・設計サポート情報

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