リアルタイムクロック(RTC)モジュールのバックアップ電源自動切替機能のメリット

『バックアップ電源自動切替え機能』は主電源の電圧が下がった際に自動でバックアップ電源に切り替わる機能です。
機種により『ダイレクト電源切替』・『レベル検出電源切替』 などモード設定できる機能があります。

(1) 自動的に『バックアップモード』へ移行し消費電流を抑制

バックアップ電源に切替わった際に自動で以下の制御になります。

@ I2C通信のインターフェースが自動でディセーブルに移行(ハイインピーダンス)
A CLKOUT端子からの出力が自動でオフになります
B INT端子からの割り込み信号は出力可能な状態を保持
C バックアップ電源への切り替り時に割り込み信号を出力させることも可

(2) 部品点数が削減されます

回路接続がシンプルに

・外部にダイオードの接続は不要です
・様々なバックアップ電源に対応出来ます
・・・・・ リチウム一次電池、及び 二次電池・電気二重層コンデンサ・全固体電池 など
  RV-3028-C7 の回路接続例

(3) 漏れ電流が無いためさらに低消費電流に

ダイオードを使用しないため漏れ電流のロスが削減されます

以下は RV-3028-C7 の回路ブロック図のバックアップ電源切替え部分の抜粋です。

→ 電源切替部が切替スイッチになっておりダイオードを用いていないので漏れ電流がありません

(4)スーパーキャパシタ、2次電池への『トリクルチャージ機能』

レジスタで設定可能な二次電池充電のためのトリクルチャージ機能

以下の各機種でトリクルチャージ機能があり、RTC内部で『トリクルチャージ抵抗』を設定できます。そのため二次電池も直接接続できます。
 ・RV-3028-C7 トリクルチャージ
 ・RV-3032-C7 トリクルチャージ(※)
 ・RV-3129-C7 トリクルチャージ
 ・RV-3149-C7 トリクルチャージ

 

※ RV-3032-C7 はチャージ電圧を『1.75V/ 3.0V/4.4V 及び Vdd 』の
  中から選択することが出来るため、充電圧上限が+1.8Vの 電池でも直接接続できます。