『水晶振動子内蔵型』リアルタイムクロック(RTC)モジュール の 構造とメリット

@ 周波数誤差(時刻のずれ)が最小限に抑えられます

・マイコンに外付けの振動子の場合 / 時刻誤差が大きくなる傾向
(時刻誤差の問題)
  ・発振回路全体の負荷容量と水晶振動子の負荷容量がちょうどにはならないため
   どうしても負荷容量の誤差(マッチング誤差)が生じます。
   (マッチング誤差:数ppm〜10ppm以上)
  ・機器によっては基板汚れの影響で周波数に影響が出ます。
  ・周辺部品の誤差(コンデンサなど)の影響が出ます。
   → ±20ppm の振動子を用いてもトータルで±30〜40ppm の偏差になってしまうことも
(消費電流の問題)
  ・バックアップ時の消費電流がRTCモジュールに比べて大きい。
  ・バックアップ電源の保持時間が短い。
(基板配置上の問題)
  ・水晶振動子はマイコンの発振回路端子のすぐそばに配置する必要があります。

↓ ↓ ↓ 水晶振動子内蔵RTCモジュールの採用 

・水晶振動子内蔵リアルタイムクロクモジュール /より高精度・低消費電流に
(時刻誤差を改善)
  ・モジュール製造時に内部の水晶振動子の調整を行うためマッチング誤差がありません。
  ・周辺部品(コンデンサの誤差)の影響がありません。
  ・基板汚染の影響がありません。
   → 同じ±20ppm規格でも振動子外付けより高精度になります。
   → 全温度範囲含めて ±2.5ppm、±3.0ppmの高精度の温度補償タイプもユーザー調整不要です。
(設計工数の削減)
  ・水晶振動子とマイコンのマッチング調整の設計工数を削減できます。
  ・マッチングエラーのリスクが無くなります。
(消費電流の削減)
  ・バックアップ時の消費電流が小さくなります(0.05〜0.25μA/機種による)
  ・それによりバックアップ電源の持ち時間を長くすることが出来ます。
(基板配置上の問題)
  ・マイコンから離れている場所にも配置することが出来ます。
(その他の付加機能)
  ・外部イベント検出割り込み/タイムスタンプ機能などの付加機能を追加できます。

A 水晶振動子内蔵RTCモジュールの内部構造

水晶振動子内蔵リアルタイムクロックの構造

 

・水晶振動子とRTC-ICが立体的にハウジングされるため底面積が大幅に削減されます。

 

★外形寸法= 3.2×1.5×0.8mm 他

 

・信頼性の高いセラミックパッケージを採用。パッケージ内部は真空に保たれています。