<テスト条件>
・リアルタイムクロックモジュールサンプル = RV-8263-C7-TA-QC
・使用マイコン = ATMEL MEGA88PA ( こちらの評価キット:USBドングルで用いられているマイコン)
ただし評価キットはUSB給電で+5V動作のため、レベルシフタを入れています。
リアルタイムクロック側 (+3.3V側) のSCL/SDA端子のプルアップ抵抗を『10kΩ/4.7kΩ/2kΩ/1kΩ』にて確認。
※データ値は『AAh』と送信。
・プルアップ抵抗=10kΩ SCL信号 (黄色 ・CH1) ・Voh=3.24V ・Vol =-10mV ・Trise = 220ns ・Tfall < 84ns |
・プルアップ抵抗=4.7kΩ
SCL信号 (黄色・CH1) ・Voh=3.24V ・Vol =-10mV ・Trise = 200ns ・Tfall < 84ns |
・プルアップ抵抗=2kΩ
SCL信号 (黄色・CH1) ・Voh=3.24V ・Vol =50mV ・Trise = 80ns ・Tfall < 84ns |
・プルアップ抵抗=1kΩ
SCL信号 (黄色・CH1) ・Voh=3.24V ・Vol =110mV ・Trise < 84ns ・Tfall < 84ns |
・プルアップ抵抗を小さく ・・・Vol が持ち上がる/Tr・Tf は速くなる
・プルアップ抵抗を大きく ・・・Vol が下がる/Tr・Tf は遅くなる
実際の基板上で信号波形をご確認頂いてプルアップ抵抗値を調整をされて下さい。
★I2Cの信号レベルなどの要求規格値は型番により若干の違いがあります。各機種のデータシートにてご確認下さい。
<I2C通信の信号波形のタイミングチャート> RV-8263-C7 の例
<I2C通信の信号波形のタイミング仕様> RV-8263-C7 の例
<I2C通信の信号波形のDC仕様> RV-8263-C7 の例
※ こちらのリアルタイムクロック (RTC) モジュール のI2C通信は機種により
@ タイムアウト機能のあるもの( 1sec )
A タイムアウト機能のないもの
があります。万一I2C通信の途中で電源オフなどにより通信が途絶えてしまった場合の復帰方法が異なります。
・RV-3028-C7
・RV-8263-C7
・RV-3032-C7
・RV-8564-C3
万一I2C通信の途中で電源オフなどにより通信が途絶えてしまった場合、タイムアウト機能のあるリアルタイムクロックのI2C通信のインターフェースは一定時間後(通常1sec)でリセットされるため復帰時に再度通信を行う場合は通常のシーケンスになります。
万一I2C通信の途中で電源オフなどにより通信が途絶えてしまった場合、タイムアウト機能がないリアルタイムクロックのI2C通信のインターフェースは次のデータ待ちの状態のままになります。そのため復帰時に通信出来ない場合は以下の手順が必要です。
<タイムアウト機能の無い型番でI2C通信が途中で中断して、その後通信が出来ない場合の復帰手順>
1. マスタは SDAラインに "1"のデータを送信します。
2. SDAラインが Low のままの場合は 続けてSCLラインに 0-1-0 (Low-High-Low) のクロック信号を送信します。
3. マスタからSDAラインの状態をチェックします
・SDAラインがまだ Lowの場合 ....... Step 2〜3 を最大9回まで繰り返します。
・SDAラインが High の場合 ....... Step4 へ進みます。
4. マスタからストップ・コンディションを送ります。
※機種により、リピート・スタートコンディション対応のものと対応していないものがありますのでご注意下さい。
・RV-8803-C7
・RV-3028-C7
・RV-3032-C7
・RV-8263-C7
・RV-8564-C3
<リピ−ト・スタートコンディション有り>
( S=スタートコンディション P=ストップコンディション )
<関連情報>
・リアルタイムクロック(RTC)モジュールの Q&A
・リアルタイムクロック(RTC)モジュールの主な機能
・水晶振動子内蔵リアルタイムクロック(RTC)モジュールのメリット
・リアルタイムクロック(RTC)モジュールの時計精度の計算について(月差・日差)
・リアルタイムクロック(RTC)モジュールの接続回路例(電源切替機能付き 及び 電源切替機能無しタイプ別)
・リアルタイムクロック(RTC)モジュールのバックアップ電源自動切替機能について
・型番毎の消費電流について (RV-8803-C7, RV-3028-C7, RV-8263-C7での実測例)
・リアルタイムクロック(RTC)モジュールのバックアップ電池について(一次リチウムコイン電池・電気二重層・全固体電池)
・高精度/温度補償リアルタイムクロック(RTC)モジュールの温度特性
・I2Cインターフェースについて
・リナックスドライバのダウンロード