★ リアルタイムクロック(RTC)モジュールの回路接続例 ★

リアルタイムクロックモジュールの回路接続は電源切り替え機能の有無、使用するバックアップ電源の種類、
また使用する機能の違いにより変わってきます。
一般的な回路接続例を示します。

@ 『バックアップ電源自動切替機能 "無し"』の場合
・・・外部にダイオードを使用して電源切替を行います。

RV-8803-C7高精度リアルタイムクロック/電源切替機能無し) の回路接続例
 ※ RV-8803-C7以外の電源切り替え機能のない機種 (RV-8263-C7等) の場合も同様です。
  ピンアサインを該当する型番に合わせて読み替えてご参照ください。

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@ バックアップ電源がリチウム一次電池の場合はBのダイオードが必要です。
バックアップ電源が積層セラミックコンデンサ、または2重層コンデンサ、2次電池の場合はBのダイオードは使用しません。

A 2重層コンデンサ及びリチウム二次電池の保護抵抗です。使用するバックアップ電源の仕様に合わせて値を設定します。またバックアップ電源が一次電池の場合は、はんだ実装エラー時の短絡保護抵抗として入れておきます
C Vdd端子のパスコンは0.01uF〜0.1uFをご使用します。

D Vdd端子へのシリーズ抵抗は、マニュアル62/74ページ に記載の電源バックアップ切替時の
Vdd端子電圧立下り/立上りスルーレートが規定値を超えてしまう場合に調整のため必要になります。

E ダイオードは Vf が0.3V以下のものでかつ漏れ電流の少ないものをご使用下さい。
※ 推奨品番:BAS-70 (Diodes, Vishey 他)

F CLKOUTの出力を使用しない場合は消費電流を抑えるためにCLKOE端子をLowとして出力オフとします。
(機種によりレジスタ設定でCLKOUT=オフとするものもあります)

G SDA / SCL / INT端子は通常は Vddライン へ プルアップ接続 して下さい。
バックアップ電源での動作時にも割り込み信号を使用する場合は INT端子はバックアップ電源側にプルアップ接続します。

H 外部イベント入力機能を使用しない場合はEVI端子はGNDへ接続し、オープンにはしないで下さい。
EVI端子をオープンのままにしてしまうと予期せぬ消費電流が流れてバックアップ電池の消耗につながる恐れがあります。

 

 

 

A 『バックアップ電源自動切替機能 "あり"』の場合
・・・・・外部にダイオードは不要です。

RV-3028-C7超低消費電流電源切替機能付き) の回路接続例

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@ バックアップ電源が一次電池の場合は、はんだ実装エラーによる短絡保護抵抗として『100〜1000Ω程度』の値を入れます。バックアップ電源が二次電池の場合は トリクルチャージ機能 で電流制限抵抗を設定出来るので不要です。
A VDD 及び Vbackup 端子には『0.1μF』のバイパスコンデンサを入れます。電源切替機能を使用しない場合はVbackup端子側のバイパスコンデンサは不要です。電源切替機能を使用しない場合には 『Vbackup端子』は『10kΩ』で プルダウン接続として下さい(オープンにはしないで下さい。※『Vdd端子』と『Vbackup端子』を直結するのはNGです。
B  RV-3028-C7 の場合 はバックアップ電源動作時もINT端子から割り込み信号を出力させることが出来ます。そのため INT端子のプルアップ抵抗はVbackup側の電源に接続することを推奨します。
C SCL端子及びSDA端子は VDD側へプルアップします 。
D CLKOUT端子からは、レジスタ設定により  32.768kHz〜1Hzのクロック出力 が出力されます。このCLKOUTの出力を使用しない場合は消費電流を抑えるためレジスタ設定で『出力オフ』として下さい。
E外部イベント入力機能を使用しない場合は EVI端子はGNDへ接続して下さい。EVI端子をオープンのままにしてしまうと予期せぬ消費電流が流れてバックアップ電池の消耗につながる恐れがあります。