『温度補償タイプ』高精度RTCモジュールの温度特性
 及び『温度補償無し』のRTCモジュールの特性の違い

★温度補償型のリアルタイムクロック(RTC)モジュールは内蔵の温度センサを用いてデジタル温度補償することにより時計用水晶振動子の大きな温度偏差から大幅に優れた精度が得られます。温度変化の大きい環境でも非常に時刻誤差が少ない時刻情報が得られます。この温度補正はメーカー出荷時に設定されており、ユーザー様サイドでの調整は不要です。

@高精度・温度補償タイプ<RV-8803-C7> の温度特性例

@<RV-8803-C7>の温度特性/代表特性グラフ

  ・±1.5ppm (0〜+50℃)かつ
  ・±3.0ppm (-40〜+85℃)かつ 
  ・±7.0ppm (-40〜+105℃・拡張温度範囲)

 

RTC リアルタイムクロック 温度特性(クリックで拡大)

 

※ 温度補償タイプは幅広い温度範囲で高精度で時刻情報を保持します。

 

★温度変化時の変動が少ないことで長期の時刻精度も大幅に向上します。

・高精度温度補償タイプの温度補正はデジタル補正のため時計精度(1Hzの精度)を正しく測定するにはその機種のデジタル補正周期に周波数カウンタの GateTime を合わせて測定する必要があります。
RV-8803-C7の場合は1秒間隔、RV-3129-C3 及び RV-3149-C3 の場合は32秒間隔にする必要があります。

※このデジタル温度補償は時刻精度及び1Hz出力に対して行われます。
 (32.7686kHz出力の補正は行われませんのでご注意下さい)

※このデジタル温度補償はメーカー出荷時に設定されており、ユーザー様サイドでの設定・調整は不要です。


A温度補償の無いリアルタイムクロックモジュールの温度特性例

ARV-3028-C7 , RV-8263-C7 , RV-8063-C7 など温度補償無しタイプの温度特性

32.768kHz水晶振動子の温度係数:僥 =-0.035 * ℃^2 ( ppm ) Typical
           ↓ ↓ ↓
  RTC リアルタイムクロック 温度特性(クリックで拡大)
 ★温度補償の無いリアルタイムクロックの場合は水晶振動子の特性がそのまま時刻精度の特性になります。
  温度の上昇時・下降時いずれも周波数が下がるため時刻遅れが蓄積します。