<RV8263-Raspi基板>低消費電流リアルタイムクロック(RTC)モジュール
バックアップ電池付きテストボード

◎ シンプル機能・低消費電流RTCモジュール RV-8263-C7 を搭載したブレークアウト基板です。
◎そのままRaspberryPIの外付けのCLOCKとしてもお使い頂けます。
RV-8263-C7 を用いたアプリケーションの開発時のご参考用としてもご活用下さい。

★シンプル機能RTCモジュール『RV-8263-C7』の評価ボードです。
・Raspberry PI*のHWCLOCKとしてもご使用頂けます。
・時計及び1Hz常温偏差:±20ppm@+25℃(温度補償無し)
・時刻保持時消費電流:190nA Typ.(@+3.0V/25℃)。
・リナックスドライバは こちらからダウンロード 出来ます。

RV8263-Raspi基板のご使用方法

@ 回路接続図

・バックアップ電池 (CR1025) は搭載済みです。
・バックアップ電池とダイオードの間に保護用の1.8kΩ抵抗を実装
・電源切替用のダイオードは『BAS70-05』を使用しています。
・この評価ボードでは、単体での保管期間の消費電流を抑えるためにO/E端子をプルダウンしています(CLKOUTを出力させる場合は上面ヘッドピンの隣り合うE/DとVDD間をジャンパ接続します。その際にこの基板の接続では10kΩに+3.3V時0.33mAの電流が流れます)。

 

一般のRV-8263-C7 を用いた回路設計では O/E端子は通常マイコン端子に接続します。CLKOUTを使用しない場合はプルダウン接続 (10kΩ以下の値にて)し、フロートにはしないで下さい (抵抗の値が大きすぎると値不定になりCLKOUTが出力されてしまう場合がありますのでご注意下さい)。

<ラズパイに接続する場合>

ラズパイの 1(3.3V), 3(SDA), 5(SCL), 7(GOIO4), 9(GND)
ピンへ直接角ピンソケットを接続します。
(逆接続やピン違い接続にご注意下さい)
(内側の一番端から、基板を内側に向けて接続)

<ブレッドボードに接続する場合>

 

ブレッドボードに接続する場合は5連のヘッドピンをご用意頂いて角ソケットを接続します。

 

 

 

A ラズパイのHWCLOCKとして使用される場合の動作・設定

RV-8263-C7 のは、シンプルに『時刻の保持・読み出し』のみの目的で使用される場合は特に設定は必要ありません。

@ 時刻書込み・読み出しはリナックスドライバ経由で行います
A 時刻書き込み時にOSフラグ (04h Bit:7) はクリアされます
B 時刻読込時にリナックスドライバの動作で電圧低下のOSフラグチェックを行いフラグが出ていると時刻読込みがエラーになります。(リナックスドライバを用いない場合は時刻読込時にこのOSフラグのチェックを行うシーケンスにして下さい)
C クロック出力は E/D端子にて出力またはオフを設定するためレジスタでの設定は不要です
(消費電流低減のため必要無い場合は CLKOE端子 = GND接続 としてクロック出力はオフにします)
D その他の機能(タイマやアラームなど)を使う場合はI2Cモードでの設定が必要です。

B ラズパイへの HWCLOCKの 設定

(最新のRaspberryPIのOS(ラズビアン)ではリナックスドライバの組み込みは不要です)

@ RaspberryPI* の I2C通信を『有効』にします
A 『sudo pcmanfm』 のコマンドを実行(管理者権限でファイルマネージャを開く)
B ラズパイの設定ファイル 『 /boot/config.txt』に以下の記述を追加し保存する
 『 dtoverlay=i2c-rtc,pcf85063 』 ※ドライバの関係で型番が異なっていますのでご注意下さい
C ラズパイを再起動します
D 再起動後『sudo i2cdetect -y 1』のコマンド(I2Cの接続確認)にて 0x51アドレスに"UU"の
表示が出ていれば HWCLOCK に設定されています。
( 『sudo hwclock -r 』でRTC内部の時刻情報が返ってきます )

★ 動作確認を行った RaspberryPI* のバージョン等の情報

 ハードウェア  RaspberryPi 3B
 OS / Kernel  OSバージョン = Devian 11.7/ Kernelバージョン = 6.1.21-V7+ (最終確認 2023/6/5)
ハードウェア RaspberryPi 4B
OS / Kernel OSバージョン = Devian 11.7/ Kernelバージョン = 6.1.21-V8+ (最終確認 2023/11/12)

HWCLOCK として設定された後のコマンド

(1) RV-8263-C7 を HWCLOCK に設定し、RV-8263-C7 の時刻をラズパイ(OS)に設定する

 

modprobe rtc-rv8263
sudo bash
echo rv8263 0x51 >
/sys/class/i2c-adapter/i2c-1/new_device

sudo hwclock -s

 

(2) ラズパイ(OS)の時刻(ネットワーク時刻など)を RV-8263-C7に書き込む

 

sudo hwclock -w

 

(注)初回の書き込み時に OSフラグ(04h:7bit) がクリアされて、時刻の読み出しが出来るようになります。

 

 

(3)RV-8263-C7に設定されている時刻を読み出す

 

sudo hwclock -r

 

(注)時刻書込み後にVddの電圧降下があると前述の OSフラグが立ち、その状態で時刻を読み込むとエラーになります。
   その場合は再度時刻書込みを行うと OSフラグはクリアされて時刻を読み込めるようになります。

 

 

(4) RV-8263-C7 (HWCLOCK)の保持時刻をラズパイ(OS)の時刻に設定する

 

sudo hwclock -s

 

(5)RV-8263-C7 を ラズパイ(OS) の HWCLOCK の設定から外す 
 ( sudo i2c コマンドで直接レジスタを 読込み/書込み 出来るように戻す場合 )

 

sudo rmmod rtc-rv8263

 

 

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※こちらの記事内容の作成及び 上記基板の提供等についてRaspberry PI財団 は一切関与はしておりません。
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